ヴェゼル(RV6)のスピーカー交換してみた

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[KICKER]
[KICKER]

新型ヴェゼル(RV6)のオーディオいぢりはフロントスピーカーだけ市販品に交換することにした。
・・誰かの参考になるかもと、この記事の後半に今回の交換手順を詳しく載せといた。
→ 交換作業の手順にジャンプ

【今回の方針】

  • フロントドアの純正スピーカー入れ替えだけ、リアスピーカーはレベル絞って鳴らさないから放置。
  • ツイーター別付けとか面倒なのは却下、取付1箇所で済むコアキシャル(同軸)型から選ぶ。
  • 国産のカロとかケンとかアルとかは無難だけどつまんないから、海外の製品から選ぶ。
  • 見えない部分も含めなるべく大げさにしないで、手間最小で取り付ける。
  • コスパ重視、費用はマックス3万円以内ぐらいで。

ということでまずは購入するスピーカー選びから。
好みでついついゴツいのを選びがちだけど、それやると取付に絶対苦労するんで、お手頃価格の範囲で奥行きが深くない、インストールしやすそうなユニットを探した。

それと最近は公称インピーダンスが3Ωとか2Ωのユニットがやたら多いけど、今回は外付けのパワーアンプじゃなくて非力な純正カーナビ(MOP)の内蔵アンプで鳴らすんで、安全をみて4Ωのユニットに限定。
この条件でネット上をあちこち探して、いくつかピックアップした。

  • JBL GT7-6 7,200円
  • MB Quart FKB116S 7,600円
  • KICKER CSC674 8,800円
  • KICKER KSC6704 14,800円
  • Polk Audio DB652 約2万円以内(個人輸入or輸入代行)
  • FOCAL ICU165 19,800円

 ※価格は探したときのもの

この中だとまずはあこがれのFOCAL、廉価モデルとはいえ一度使ってみたいなぁ・・。
でもここで問題が発生。
海外の6.75インチ(16.5cm)ユニットってほとんど、国産メーカー製の一般的なインナーバッフル(穴径140mm)よりも径が少しだけ大きくて、インストールに手間掛かるんだよな・・。

このリストの中だと唯一、Polkだけ6.5インチ(16cm)クラスのユニットで国産バッフルにもポン付けできるサイズ。
インストールは一番ラクそうだし、海外では音を含めすごく評判いいみたい。

これにしようかな。
・・でも日本で在庫を持って販売してるショップをネットでは見つけられなかった。
どこも注文後に輸入するみたいで時間掛かるし、日本アマゾンの出店ショップ(海外某国)もなんかアヤシくて(個人の感想です)注文確定ボタンをクリックできない・・。
セカイモン(個人輸入)でもいいんだけど、この超円安のタイミングで気乗りしないし・・。

あとは1万円を切るユニット3種はコスパよさそうだけど、せっかく入れ替えるんだったらもう少しお金掛けてもいいかも・・。

で、最終的に選んだのが KICKER の KSC6704。

これも音の評価は高い。
マウント径は141mm、普通の国産インナーバッフルには穴より1mm大きいから付かないかも・・。
バッフルもこり出すとスゴいコトになるんで、今回はそれナシで。
でも日本の KICKER 代理店でこのユニット用の取付キットを出してて、これを使えばお気楽インストールできそう。

これのホンダ車用キット(OG674H4-N)をネットで扱ってる数少ないショップにオーダー掛けたら、メーカーに在庫があって入手できた。

キットの入手が確定したんで、順番逆になったけど肝心のスピーカー本体をオーダー。
あとはエーモンの安いデッドニングキット、買うのはこれで全部。
SP交換の購入金額トータルは20,586円でおさまった。

キッカーKSC6704、届いた
キッカーKSC6704、届いた

スピーカーが先に到着。

グリルと取付アダプタ同梱
グリルと取付アダプタ同梱

中身を確認。
今回は使わないけど、グリルとアダプターブラケットも入ってる。

同軸2ウェイ
同軸2ウェイ

ユニットは薄型で取り付けしやすそう。

ソフトドームTW
ソフトドームTW

トゥイーターはソフトドーム。

TW側のみ12db/oct
TW側のみ12db/oct

ネットワーク素子はコイル1個と電解コンデンサ1個、それと小さいセラミックコンデンサ?みたいなのが1個、電解コンにシリーズで入ってた。
フィルターはローパス/ハイパス共に 6db/oct かと思いきや、配線をたどってみたらミッドバスはパススルー、トゥイーター側が 12db/oct で組まれてた。
素子の容量が読み取れなくて、カットオフ周波数は不明。

ホンダ車専用キット
ホンダ車専用キット

取付キットも届いた。

バッフルはプラ製
バッフルはプラ製

変換ハーネス、すき間埋めのエプトシーラー、ネジ・・取付に必要な物は全部揃ってて至れり尽くせり。
バッフルはプラ製でちょっと華奢に見えるけど、そこは今回納得の上。
KICKER 以外の6.75インチ(16.5cm)ユニットにも使えそうな感じ(無責任)。

左がSP付属アダプタ
左がSP付属アダプタ

スピーカーに付いてくるブラケット(左)でもたぶん付くとは思うけど・・。


さて、SPユニット、インナーバッフル、デッドニングキットが揃ったところでいよいよ交換作業開始。

【使った工具等】

  • プラスドライバ (+2)
  • マイナスドライバ (細め)
  • スパナ (8mm)
  • ラジオペンチ
  • ハサミ
  • 結束バンド
  • エタノール

このほかに必要な「内張はがし」はデッドニングキットに同梱していた。
ネジ類やテープ類も取付キットに一式入ってて追加購入なし。

【作業の手順】
始める前に、ドアの窓は全開にしておくと作業しやすい。
まずドア内張りを外す。

ドアポッケの中にあるフタ
ドアポッケの中にあるフタ

ドアアームレストのポケットの底にあるふたをマイナスドライバで開ける。

開けるとねじが
開けるとねじが

中にあるネジを外す。

「内張はがし」で下から上へ
「内張はがし」で下から上へ

内張りはがしを差し込んで下から順番に外していく。

ここが取れたら全部外れる
ここが取れたら全部外れる

最後にインナーハンドルのここが外れづらかった。
ドアの外側からマイナスドライバでちょっとこじってやると外れた。

内張り配線のカプラーを外す
内張り配線のカプラーを外す

内張り配線のカプラー(運転席側2箇所、助手席側1箇所)を外すと、内張りが完全に分離する。
内張りは傷付けないよう、後席かどこかに置いておく。

ドア側に残ったクリップを外す
ドア側に残ったクリップを外す

内張り固定用のクリップは内張りと一緒に外れればオッケー。
クリップがドア側に残った場合は内張りはがしの先端(二股になっている側)を差し込んで外し、内張りに取り付けておく。

純正SPはネジ1個で外れる
純正SPはネジ1個で外れる

純正スピーカー(ちなみに英語では"Factory Speaker"と言うそうな)はネジ1本緩めれば簡単に外れる。

配線カプラーを外す
配線カプラーを外す

配線もカプラーから外す。

スピードナットを外す
スピードナットを外す

固定用のスピードナットも不要なので取り除く。

軽いは正義
軽いは正義

純正スピーカーの振動板、昔はパルプ(紙)が定番だったけど、これはPP(ポリプロピレン)っぽい。
今も昔も変わらずめっちゃ軽い・・クルマにとって軽い(&コストカット)スピーカーは正義、音の善し悪しなんて二の次だもんね。
もう使い途がないし売ろうと思ってもプライスレスなんで、申し訳ないけどごみ箱行き・・。

交換する KICKER のユニットはこれより当然重い(量り忘れた・・)けど、これまでゴツいユニット指向だった自分にとってはめっちゃ軽く感じる。

SP付属アダプタを当ててみた
SP付属アダプタを当ててみた

試しにユニット付属のアダプタを当ててみた。
不要な出っ張りを全部切り取れば使えそうな気がする(無責任)。

アウターに制振吸音材を貼る
アウターに制振吸音材を貼る

スピーカーホールからアクセスして、ドアアウターの内側をエタノールで清掃してから制振吸音材を貼り付けてしっかり密着させる。

インナーバッフル取り付け
インナーバッフル取り付け

インナーバッフルの裏にエプトシーラー(すき間ふさぎテープ)を貼ってから、ドアにがっちり取り付ける。

エプトシーラーを貼る
エプトシーラーを貼る

SPユニットの裏にもエプトシーラーを貼る。

変換ハーネスを接続
変換ハーネスを接続

変換ハーネス経由でSPユニットと車の配線を接続する。

ペンチでしっかり差し込む
ペンチでしっかり差し込む

ユニット端子への接続は固いので、ラジオペンチを使って奥まで確実に差し込む。

配線が遊ぶようなら束ねる
配線が遊ぶようなら束ねる

変換ハーネスの分だけ配線が長くなるので、結束バンドで束ねるなどして処理する。

ユニットをねじ止め
ユニットをねじ止め

ユニットをバッフルにねじ止めする。
軽く仮止めして、音が出るかここで確認しておく。

タッピングねじでプラのバッフルに留めるので、力を入れすぎてねじ切らないように注意。
エプトシーラー(発泡ゴム材)を挟んでるんでなかなかカチッと止まらないけど、対角線上のネジを少しずつ締めていく。
最後はほどほど(ぎりぎり)のところで止める。

ポイント制振材をペタペタ
ポイント制振材をペタペタ

ポイント制振材をユニット近くの鉄板部分に適当に貼り付ける。
付属のヘラと親指でしっかりと鉄板に密着させる。

防音テープをぐるっと貼付
防音テープをぐるっと貼付

内張りの中に音が漏れないよう、防音スポンジをユニットの周囲に貼り付ける(振動板外周のエッジに接触しないよう注意)。

加工はこれだけ
加工はこれだけ

交換・施工が終わったドア内側全景。
ぱっと見、ほとんどいじってないように見える。
今回はウルトラライトに・・これでオッケー。

内張り配線を接続
内張り配線を接続

配線を忘れずに接続してから内張りを上側から順にはめ込んでいく。

閉まらなかったらリブを切って調整
閉まらなかったらリブを切って調整

スピーカー付近の内張りがカチッとはまらない場合はユニットと内張りが干渉してるんで、再度内張りを外し、グリルの外周リブ(出っ張り)を適宜カットして調整する。
・・今回はカット不要だったけど、一般的な厚みのインナーバッフル使用の場合は先にリブを一周全部切り取っちゃった方が無難かも。

内張りを押しつけながらネジを差し込む
内張りを押しつけながらネジを差し込む

最後のネジ止めは内張りが浮いてるとドア側の受けの穴に入らないので、内張りをドア側に押しつけながらネジを差し込む。

先に助手席側を撮影しながら施工して、次に運転席側をやったら片側で所要1時間ぐらいだった。
このヴェゼルは作業してみたら特別な手順とか難所もなくて、こんなに細かい手順の説明は要らんかったかも・・。
それでも面倒な人、心配な人は迷わずショップ等にお願いしましょう。

ミニエンブレムを貼る
ミニエンブレムを貼る

仕上げに付属グリルから外した KICKER のミニエンブレムをドアグリルに貼り付けて完成。

さっそくいい音になったか、聴き慣れた曲で確認したいとこだけど、取り付けてすぐは本来の音が出ないから、まだ正しい評価はできない。
ガマンして音を出してれば(エージング)そのうち、「あれ?いい音じゃん!」となるはずなので楽しみに待ちましょう。

(2023/2/21 追記)
スピーカー換装してから半年以上経過・・ふだん妻が使ってるクルマだから分からんかったけど、ひとりで乗ったときに音量上げてチェックしてみたらバッチリ、ナイスサウンド!になってた(個人の感想です)。

Posted by ごンた