フレクトゴン@開放専用
私の所有レンズの中でも困ったちゃんが、このフレクトゴン(CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm F2.4)。

フレクトゴン
このレンズ、写りには定評があり、また19cmまで寄れるので、マクロに近い使い方もできる。
しかし、私のゴンちゃんは入手時から絞りが開放のままピクリとも動かない。
しかも絞り環はスカスカで手応えがない。
よくある絞り羽根の固着だろうかと思い、尾道の「せいのカメラ店」さんの情報などを参考に分解してみる。

フレクトゴン分解
精密ドライバセットだけで結構簡単に分解できた。
肝心の絞りユニットだが、特に羽根が固着している様子はない。
念のため、パーツクリーナーを吹き掛けて汚れを落とした。
しかし、どう考えても絞り環とのリンクの構造が理解できない。
絞りを開閉するピンにテンションが掛かっていないので、これだと絞り環はスカスカのままだ。

バネがない
よくよく見ると、ピンにテンションをかけるバネがひとつ、あるべきところ(写真の赤線部分)にない。どこにもない。
以前の所有者が素人いぢり(私もそうですが…)でバネを紛失してしまったんだと思う、たぶん。
どうにも仕方ないので、絞りはあきらめ、そのまま元に戻した。
この上は開放絞り専用レンズとして使うしか道はない。
M42-C/Yのアダプタがあったので、C/Y-NEXアダプタも使ってNEX5-Nに装着。

マウントアダプタ
ためしに4cmほどの犬ビスケットを最近接で撮ってみる。

撮影例
ピントの合う範囲がかなり狭い。
使いようによっては面白いかもしれないが、マクロ的用途はかなり使いづらそう。
いずれ屋外でスナップ等で試してみてから、ゴンちゃんの処遇は考えることにしよう。